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2021年から中学校の通知表(成績)のつけ方が変わった!新しい評価方法と対策方法を教えます!

2023/02/14 2021/10/25

中学校の成績のつけられ方

「2021年度から中学校の成績のつけられ方が大きく変わりました」

という説明を担任の先生から受けた中学生は多いでしょう。

しかし!

イマイチ何がどう変わったのかよくわかってない子は多いでしょう...。

ここでは、実際中学校の成績のつけられ方がどう変わったのか。

また、どうしたら良い成績が取れるのかを解説していきます!

1. 評価項目に変化が!結果重視から過程重視に

中学校の成績は「観点別評価」をもとにつけていきます。

「色々な観点からその子の成績を評価しよう」というものです。

これまでは以下の4つの観点で評価されていました。

これまでは...

  • 知識・理解
  • 技能
  • 思考・判断・表現
  • 関心・意欲・態度
  • ところが、今回2021年度からこの項目が一気に見直され「3項目」にまで集約されました。

    その項目というのが、

    2021年度から...

  • 知識・技能
  • 思考・判断・表現
  • 主体的に学習に取り組む態度
  • 観点別評価が3つに集約されたのとともに「主体的に学習に取り組む態度」という項目が追加されました。

    「関心・意欲・態度」「主体的に取り組む態度」にマイナーチェンジされたんですね。

    つまり、これまでよりも、結果より「頑張った過程を重視」するように変わったということです。

    また、評価項目が減るということは、一つ一つの項目の比重が大きくなったということです。

    特に、これまでの「関心・意欲・態度」であった「主体的に取り組む態度」の見られる割合が増えました。

    テストの点数などは担任の先生の主観が入りませんから、出た点数がそのまま成績に反映しますが、主体的に取り組む態度に関しては正直担任の先生の主観というか、さじ加減によって変わってくる部分があるので、要注意です!

    変更点まとめ

  • 観点別評価が4つ→3つに!
  • 1つ1つの評価の項目の比重が高くなった!
  • 今までより先生の主観でつけられる割合が大きくなった!
  • 2. 評定の「調整値」がなくなった

    千葉県の高校入試では、中学3年間分全教科の合計点(135点満点)の成績が見られますが、高校に提出される際の内申点は調整がされていました。

    なぜなら、中学校によって成績のつけられ方に若干の差が出てきてしまうからです。

    なので、千葉県の場合は「うまく調整して、各中学の内申点の平均を95点/135点中にしなさいよ」という決まりがありました。

    例えば、A中学の中3生の内申平均が「100点/135点中」でした。

    そうなると、千葉県の評定の基準「95点」を5点分オーバーしてしまいます。

    そこで、中3生全員の成績から-5点することで、基準値95点に合わせます。

    逆にB中学では、中3生の評定を足して平均を取ると「92点/135点中」でした。

    そうすると、千葉県の基準値「95点」に満たないので、全員の評定に+3点することで基準値に合わせます。

    これが「調整値」です。

    ただ、この仕組みが2021年度から廃止されます。

    なので、在籍している中学校の成績がそのまま高校入試でも使われるようになります。

    内申点を甘くつける中学校からすると嬉しいですが、内申点を厳し目につける学校の場合には若干不利になることも考えられますね。

    3. 5段階評価の5がとりやすくなった!

    2021年度から中学校の成績のつけられ方に大きく変化があったことで、良いこともあります。

    それは成績「5」が取りやすくなったことです。

    今までは、授業の取り組み態度や頑張った過程よりもテストの結果で成績の大半が決まってきましたが、2021年度からは「主体的に取り組む態度」が見られるようになったことで、「頑張って過程」がより見られるようになりました。

    ちなみに、成績のつけられ方が改定されてから、成績「5」がつけられている割合も大幅に増えていまして、

    【千葉県】成績「5」の割合の推移(%)
    教科↓/年度→ 令和1年度 令和2年度 令和3年度
    国語 16.9 17.2 20.5
    数学 19.2 19.1 23.4
    英語 21.5 21.1 24.7
    理科 19.8 20.0 23.7
    社会 20.8 21.0 26.0
    音楽 18.3 18.5 20.1
    美術 15.3 15.9 18.0
    保健体育 16.6 16.1 18.4
    技術・家庭 13.4 13.3 16.6

    【参考元】令和3年度千葉県公立高等学校入学者選抜における調査書の評定に係る調査結果の概要

    【参考元】令和2年度千葉県公立高等学校入学者選抜における調査書の評定に係る調査結果の概要

    【参考元】平成31年度千葉県公立高等学校入学者選抜における調査書の評定に係る調査結果の概要

    なんと9教科全ての教科で成績「5」の割合が増加していることがわかります。

    ここから見ても、成績のつけられ方が変わったことによって成績5がつきやすくなったことがわかりますね。

    4. これからの中学生が成績を落とさないためには...?

    では、これからの中学生はどうすれば良い成績が取れるのか!

    結論から言うと良い点数をとって、授業に真面目に取り組むことです。

    「それって今までと変わってなくない?」

    と思われた方。正直多いと思います。

    基本的に、今までしっかり授業を受けてテストの点数もまぁまぁ取れてて〜みたいな子にはそこまで影響は出ません。

    成績のつけられ方が変わったことによって、影響が出る可能性がある子は、

  • 提出物を出していなかった子
  • 授業態度がよろしくない子
  • 出された課題の手を抜く子
  • など、もともと生活態度などに問題があった子です。

    今まで、普通に授業をしっかり受けて、提出物も期限内にしっかり出して、テストでも並の点数を取ってる子はあまり影響は出ないので安心してください。

    ただ、プラスアルファもっといい成績をとりたい子は、「主体的に取り組む態度」がよりいっそう見られますから、授業に積極的に取り組んだり、課題を工夫してこなしたりすることが重要になってきます。

    成績を上げるコツ

  • 授業が始まる前に教科書とノートを開いておく
  • 授業中積極的に挙手、発表をする
  • 提出物を丁寧にこなしてみる(解説まで移すなど)
  • 授業のレポートを工夫する
  • 授業時間外などに先生に質問しにいく
  • 「私は主体的に取り組んでます」というのを積極的に先生にアピールしていくのが大事です。

    なので、例えば先生に「どうやったら成績で5を取れますか?」と質問しに行ってみるのも非常に効果的です。

    (質問している時点で「この子やる気あるな」という印象を持たれるからです。)

    結局成績をつけるのは先生なので、先生の印象にしっかり刻まれるようなことをしていきましょう。

    2021年度から中学校の成績のつけられ方は変わりましたが、今までテストの点数や授業態度などに特に問題なかった人はそのままいつも通り。

    逆に今までなかなかテストの点数が取れなかったり、授業態度や課題の出来が悪かったなと思う人は、これからはそういうことのないように真面目に取り組みましょう。

    要は、普通に真面目に取り組むようにすればいいですね。

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